14年間の社会的治癒が認められ両感音難聴で障害厚生年金3級を受給できたケース
1. 相談の電話を頂いた時の状況
最初、ご相談のお電話を頂いたのは30代半ばの山形県在住の男性からでした。話を聴いてみると、10歳頃に内耳性難聴と診断されたが、日常生活にあまり支障なく過ごされていたので、受診していなかった。14年ほど経過した就職後に耳の聞こえが悪くなり、耳鼻科を受診した所、両感音難聴と診断されたとのことでした。身体障害者手帳は6級をお持ちで、インターネットで当センターを知り、ご連絡頂いたようでした。
2. 当センターによる見解
「身体障害者手帳取得時の聴力は右72dB、左78dBだった」とおっしゃるので、聴力検査を再度受けることをお勧めしました。計測の結果は右70dB、左76dBでしたので、障害年金3級相当であり、障害厚生年金3級の受給可能なことはほぼ間違いないと判断できました。すぐに申請するべきだとすすめました。
3. 受任してから申請までにやったこと
① 初診日証明の取得
10歳の医療機関には残念ながらカルテは残っていませんでした。しかし、幸い当時の健康診断の記録が残っていて、内耳性難聴であったことを証明する事ができました。就職後に受診した耳鼻科から受診状況等証明書を書いて頂き、その日を初診日として認めてもらえました。
② 診断書作成サポート
主治医に耳の障害用の診断書を作成して頂くように依頼しました。主治医は障害年金の診断書の記載に不慣れなようで、書き方や認定のポイントを丁寧に説明しました。苦労した甲斐があって、診断書に障害の状況を詳細に記載していただくことができました。
③ 申立書の作成
発病してから現在に至るまでの日々の苦しさや困難さを、ひとつひとつ時間をかけ て、丁寧に伺いました。そして、ヒアリングした内容をもとに「病歴・就労状況等申立書」を詳細に作成しました。
4. 結果
誠心誠意努力した結果、無事に障害厚生年金3級の認定を受け、年額約58万円を受給することができました。
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