自閉スペクトラム症で障害基礎年金2級を受給できたケース
1. 相談の電話を頂いた時の状況
ご相談のお電話を頂いたのは、20代後半の女性でした。話を聴いてみると、学生時代からコミュニケーションが不得手でいじめもあった。学校を休むことも多く、登校しても保健室で横になっていることが多くなった。11年位前に初めて自閉スペクトラム症と診断されたとの事でした。精神障害者保健福祉手帳は2級をもらっていました。
ご自身で障害年金を申請するつもりでいろいろ調べていたが、一人では手に負えないと判断し、インターネットで当センターを知り、サポートしてほしいとのご連絡でした。
2. 当センターによる見解
病歴が長かったので、障害年金の申請において重要な初診日証明が無事取れるかが心配でしたが、時間管理は出来ない。生まれてこなければよかった、死にたいと思うことがある。パニックになり、夫をたたいたり、噛んでしまうことがある。寂しくなり、夫の職場に押しかけることも度々ある。薬を飲みすぎることがある。片づけ、掃除、洗濯は出来ず、家事は夫に任せっきりである。気力・体力はなく、入浴は週に2回がやっとの状態。という状態でしたので、諦めずに申請するべきだと判断し、すぐに支援の約束をしました。
3. 受任してから申請までにやったこと
①初診日証明の取得
初診が11年位前ということで、初診時の病院にカルテが残っているかが心配でしたが、幸いにも残っており、無事初診日の証明書を取ることができました。
②診断書作成サポート
発病してから現在に至るまでの日々の苦しさや困難さを、ひとつひとつ時間をかけて、丁寧に伺いました。医師に本人の苦しさが伝わるように、ヒアリングした内容をレポートにまとめ、医師に参考資料として渡しました。苦労した甲斐があって、診断書に障害の状況を詳細に記載して頂くことができました。
③申立書の作成
ご本人からしっかりヒアリングした内容をもとに「病歴・就労状況等申立書」を詳細に作成しました。
4. 結果
誠心誠意努力した結果、無事に障害基礎年金2級が認定され、年額約78万円を受給することができました。
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