埼玉県在住。化学物質過敏症で障害厚生年金2級を受給できたケース
1. 相談の電話を頂いた時の状況
ご相談のお電話を頂いたのは40代半ばの埼玉県の女性でした。話を聴いてみると、10年位前に職場でアロマで気分が悪くなり、頭痛や嘔吐を起こした。数年後には失神し、かかりつけ医ではうつ病と診断された。薬物療法では改善せず、化学物質過敏症で有名なクリニックで化学物質過敏症と診断されたそうです。そして今年、インターネットで障害年金及び当センターを知り「私ももしかしたらもらえるのでは・・・」とのご連絡を頂きました。
2. 当センターによる見解
頭痛、吐き気、めまい、発熱、のどの痛み等の多器官にまたがる多彩な症状があり、微量な化学物質で誘発され、憎悪している。神経生理学検査では、自律神経失調、眼球追従運動障害、平衡機能障害が明確に検出されている。家の中では横になっていることが多い。下を向くと吐き気とめまいが出るので洗顔はできない。炊事、掃除、買い物等の家事は家族に任せっきりである。との事でしたので、受給の可能性があると判断し、すぐに申請するべきだとすすめ支援の約束をしました。
3. 受任してから申請までにやったこと
① 初診日証明の取得
約4年前の医療機関から受診状況等証明書を取得し、無事に初診日を証明することができました。
② 診断書作成サポート
化学物質過敏症は通常の診断書だけでは詳しく症状が表現できないので、医師に診断書の他に意見書もポイントをお伝えし記載して頂きました。その甲斐があって、診断書及び意見書に障害の状況を詳細に記載して頂くことができました。
③ 申立書の作成
発病してから現在に至るまでの日々の苦しさや困難さを、ひとつひとつ時間をかけて、丁寧に伺いました。そして、ご本人からしっかりヒアリングした内容をもとに「病歴・就労状況等申立書」を詳細に作成しました。
4. 結果
誠心誠意努力した結果、無事に障害厚生年金2級の認定を受け、年額約134万円を受給することができました。
HIV・化学物質過敏症・パーキンソン病等難病の最新記事
- 約17年間の社会的治癒が認められ、人工肛門造設で障害厚生年金3級を受給できたケース
- 福島県在住。化学物質過敏症で障害基礎年金2級を受給できたケース
- パート仕事しながら化学物質過敏症で障害厚生年金3級を受給できたケース
- 身体障害者手帳は3級だったが、多系統萎縮症で障害厚生年金2級を受給できたケース
- 初診日を変更して筋萎縮性側索硬化症で障害厚生年金1級を受給できたケース
- 障害者手帳はもらっていなかったが、パーキンソン病で障害厚生年金3級を受給できたケース
- 障害者手帳はもらっていなかったが、化学物質過敏症で障害基礎年金2級を受給できたケース
- 2番目の医療機関での初診日が認められ、線維筋痛症で障害基礎年金2級を受給できたケース
- 領収書と紹介状で初診日が認められ、脊髄腫瘍で障害厚生年金3級を受給できたケース
- 線維筋痛症で障害厚生年金2級の4年分の遡及が認められたケース
受給事例の最新記事
- 障害者手帳はもらっていませんでしたが、脳梗塞によるてんかんで障害厚生年金2級を受給できたケース
- 脳梗塞による高次脳機能障害で障害共済年金1級を受給できたケース
- 慢性腎臓病で障害基礎年金2級を受給できたケース
- 自閉症スペクトラム障害・うつ病で障害厚生年金2級を受給できたケース
- 年金事務所では無理ではないかと言われた。知的障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
- くも膜下出血による高次脳機能障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
- 心不全によるICD装着で障害厚生年金3級を受給できたケース
- 精神障害者保健福祉手帳はもらっていなかったが、うつ病で障害厚生年金2級を受給できたケース
- 別の医師に診断書を作成してもらい、知的障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
- 医師に診断書を修正してもらって、うつ病で障害厚生年金3級を受給できたケース
当センターの障害年金の受給事例
-
2021.02.08受給事例
-
2021.02.05受給事例
-
2021.01.29受給事例
-
2021.01.21受給事例
-
2021.01.07受給事例